MEDICAL
診療案内

むし歯治療

むし歯・知覚過敏の治療について

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むし歯(齲蝕)は、細菌によって歯が溶かされる病気です。進行すると痛みや腫れを伴うことがあります。
また、冷たいものがしみる・歯ブラシでズキッとするなどの「知覚過敏」も、歯の表面のエナメル質の摩耗や歯根の露出などにより起こります。
当院では、症状の原因を丁寧に診査し、その結果に基づいて適切な治療を行います。

診査・診断の方法

むし歯・知覚過敏の原因を明確にするため、以下の診査を行います。

1. 問診

痛みの特徴・しみる状況・経過などを確認します。

2. 視診・触診

むし歯の範囲、歯ぐきの状態、磨耗の有無などを確認します。

3. X線検査(レントゲン)

歯の内部のむし歯や進行度、神経に近いかどうかを確認します。

これらを組み合わせて、最適な治療法を判断します。

むし歯の治療方法

1. カリエス除去(むし歯の部分を取り除く)

器具を使って、むし歯になった部分のみを慎重に取り除きます。
必要に応じて、Er:YAGレーザーを併用することがあります。

2. コンポジットレジン修復

比較的小さなむし歯の場合、歯と同じ色の樹脂(コンポジットレジン)を詰めて補修します。
治療は通常1回で完了します。

2. インレー修復(型取りによる詰め物)

むし歯の範囲が広い場合、型取りを行って作製した詰め物を装着します。
治療は通常、2〜3回の来院が必要になります。

知覚過敏の治療方法

知覚過敏は原因により対処が異なります。

1. 薬剤塗布

歯の表面に専用の薬剤を塗布し、しみる症状を緩和します。

2. コンポジットレジンによる保護

歯の根元が削れている場合は、レジンを薄くコーティングして刺激を防ぎます。

3. ブラッシング指導

強いブラッシング圧・磨き癖がある場合、適切な磨き方や道具をお伝えします。

4. 食いしばり・歯ぎしりへの対応

症状の原因が食いしばりの場合、生活指導や必要に応じて就寝時の保護装置を検討します。

治療期間・回数(目安)

  • 小さなむし歯:1回
  • インレー修復:2〜3回
  • 知覚過敏(薬剤塗布):1〜数回
  • レジンでの保護:1回

状態により回数が変わる場合があります。

費用

むし歯治療・知覚過敏治療は、症状や部位により保険診療で行うことができます
費用は保険点数に基づき決定します(診察時にご説明します)。

主なリスク・副作用

  • 治療後に一時的にしみることがあります
  • むし歯が深い場合、神経の治療が必要になる場合があります
  • 詰め物が割れる・外れることがあります
  • 知覚過敏が再発することがあります

注意事項

  • むし歯の進行度や知覚過敏の原因によって治療法は異なります
  • 日常のケアや生活習慣が症状に影響する場合があります
  • 効果や症状の改善には個人差があります

根管治療

根管治療とは

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むし歯が深く進行し、歯の内部(歯髄)に細菌が侵入した場合、神経の治療(根管治療)が必要になることがあります。
根管治療は、歯の内部の感染を取り除き、清掃・消毒を行い、薬を詰めて密閉することで歯を保存する治療です。

● 根管治療は歯の治療の基礎であり、どんなに綺麗な歯を被せても適切な根管治療がなされていない歯は長く持ちません。

診査・診断

根管治療が必要かどうか判断するため、次の診査を行います。

問診

痛みの程度、発症の経過、しみる症状、噛んだ時の痛みなどを確認します。

画像診断(レントゲン・必要に応じてCT)

歯の内部の状態、根尖部(根の先)の炎症の有無、根の形態などを確認します。
CT撮影は複雑な形態や病変の範囲把握が必要と判断した場合に行います。

視診・触診

虫歯の進行程度・歯ぐきの腫れ・排膿・揺れなどを確認します。

根管治療の種類

歯の状態に応じて、次の治療を選択します。

1. 覆髄(歯髄を残す治療)

むし歯が神経に近い場合に、感染していない歯髄を保護して保存を目指す治療です。

2. 抜髄(神経を取る治療)

痛みが続く場合や歯髄が感染した場合に、神経を取り除く治療を行います。

3. 感染根管治療

過去に根管治療を受けた歯が再度感染した場合に、根管内を清掃・消毒し、再度薬剤を詰める治療です。

4. 外科的歯内療法(歯根端切除術)

根管治療を行っても炎症が改善しにくい場合、
歯ぐきを開いて根の先端の感染部分を直接取り除く外科的な方法を行う場合があります。

以下の場合に適応となることがあります。

  • 根尖部の炎症が強く、通常の根管治療で改善が難しい場合
  • 根の先の形態が複雑で、内部からの処置が困難な場合
  • 根の先に嚢胞や肉芽組織がとどまりやすい場合

治療の流れ

1. ラバーダム防湿

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治療中に唾液が侵入しないよう、必要に応じてラバーダムを使用して行います

<ラバーダム防湿の目的>

  • 無菌的な処置(根管に細菌をいれない為)
  • 乾燥状態を保持
  • 施術を的確に行える
  • 治療する歯の周囲組織の保護
  • 根管治療で使用する鋭利な小器具、薬剤、消毒剤の誤飲防止

など様々なメリットがあります。

2. 拡大視野下での処置(必要に応じて)

治療部位を確認しやすくするため、マイクロスコープ等を用いて行うことがあります。

3. 根管内の清掃・消毒

感染した組織を除去し、洗浄・消毒を行います。

4. 貼薬

症状に応じて薬剤を根管内に置き、数回に分けて消毒を行います。

5. 根管充填

根の内部が清潔になったら、薬剤を詰めて封鎖します。

6. 最終的な修復

詰め物または被せ物を装着して、歯の機能を回復します。

(外科的歯内療法の場合)

  1. 局所麻酔
  2. 歯肉の切開
  3. 根尖病変の除去
  4. 根の先端の切除
  5. 洗浄
  6. 必要に応じて逆根管充填
  7. 縫合
  8. 経過観察

治療期間・回数(目安)

  • 覆髄:1〜2回
  • 抜髄:2〜4回
  • 感染根管治療:症状によって複数回
  • 外科的歯内療法:処置1回+経過観察数回

状態により回数は変動します。

費用

根管治療は、歯の部位や状態により保険診療で行うことができます
費用は保険点数に基づき決まります(診療時にご説明します)。

外科的歯内療法についても、適応条件を満たす場合は保険診療で行えます。

主なリスク・副作用

  • 治療後に痛みや違和感が出ることがあります
  • 感染が広がっている場合は回数が増えることがあります
  • 歯が割れやすくなることがあります
  • 症状が改善しない場合、再治療や外科的治療が必要になることがあります
  • 外科的歯内療法では腫れや痛みを伴うことがあります

注意事項

  • 根管治療後の歯は強度が下がるため、状態により被せ物が必要になる場合があります
  • 治癒の経過には個人差があります

歯周病治療

歯周病とは

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歯周病は、歯と歯ぐきの境目に細菌が蓄積し、歯ぐきの炎症(歯肉炎)から始まり、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に失われていく病気です。
初期は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうことが多い疾患です。

<歯周病が起こる流れ>

  1. 歯の表面にプラーク(細菌のかたまり)が付着
  2. 歯ぐきに炎症が起こり、腫れ・出血が生じる
  3. 歯周ポケットが深くなる
  4. 骨が徐々に吸収されていく
  5. 歯が動揺し、最後は抜歯に至ることがある

<歯周病の主な原因>

  • 歯垢・歯石などの細菌性バイオフィルム
  • 不十分なブラッシング
  • 喫煙
  • 歯並びや噛み合わせの影響
  • 糖尿病などの全身疾患
  • 加齢による変化
  • ストレスや生活習慣

歯周病は生活習慣との関連が強く、継続的な管理が非常に重要です。

診査・診断

歯周病の進行状況を正確に把握するため、以下の検査を組み合わせて行います。

1. デンタルX線・パノラマX線

骨の吸収状況、歯根の形態、炎症の程度を確認します。

2. 必要に応じて CT 検査

立体的に状態を把握する必要がある場合に使用します。

3. 口腔内写真

歯ぐきの腫れ、炎症、清掃状態を記録し、経過を比較します。

4. 歯周ポケット検査(プロービング)

専用の器具で歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の動揺度などを測定します。

5. 細菌検査(必要に応じて)

歯周病の原因菌の種類や量を調べ、治療計画に役立てます。

6. 生活習慣・既往歴の確認

糖尿病、喫煙状況、ブラッシング方法などを伺い、総合的に診断します。

歯周基本治療

歯周病治療の第一段階は、原因となる細菌を減らし、歯ぐきの炎症を改善することです。

1. ブラッシング指導(セルフケア指導)

歯周病治療の根幹となるのが、毎日の適切なブラッシングです。
以下を中心に丁寧にお伝えします。

  • 歯ブラシの当て方(角度・力・動かし方)
  • 清掃が難しい部位の磨き方
  • 歯間ブラシ・フロスの使用方法
  • 生活習慣との関係(喫煙・食生活・磨くタイミング)
  • 今の患者さんの磨き癖に合わせた個別指導

患者さんの状態に合わせて、必要に応じて器具(歯間ブラシのサイズなど)も提案します。

2. スケーリング

歯の表面の歯垢・歯石を除去して、細菌の温床を取り除きます。

3. ルートプレーニング(SRP)

歯周ポケット内の歯石や感染したセメント質を専用器具で滑沢にし、細菌の再付着を防ぎます。

再検査

基本治療の後、再度歯周ポケットの検査・出血の有無・清掃状態などを確認し、改善状況を評価します。

歯周外科治療(必要に応じて)

基本治療で改善が不十分な場合、歯石や感染組織が深部に残っている際などに行います。

  • 歯周ポケットの改善
  • 深い部分の感染組織の除去
  • 清掃しやすい形態への改善

などを目的とします。

歯周組織再生療法(必要に応じて)

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重度歯周病で、骨や歯周組織の再生が期待できる症例では、保険適用の「リグロス®(FGF-2)」を使用する場合があります。

※適応は部位・骨欠損形態・全身状態により判断します。

再評価

外科処置や再生療法の後、治癒状況やポケットの改善などを確認します。

メインテナンス(SPT:サポーティブペリオドンタルセラピー)

歯周病は再発しやすいため、治療後も継続的なケアが不可欠です。

SPTでは、

  • 専用器具による清掃
  • 歯周ポケットのチェック
  • ブラッシング状態の確認
  • 生活習慣の見直し
  • 必要に応じた追加処置

などを行い、健康な状態を維持します。

治療期間・回数

歯周病は慢性疾患のため、治療期間は症状の程度によって大きく異なります。

目安として

  • 基本治療:数回〜数週間
  • 再検査:基本治療後
  • 外科処置:必要な場合のみ
  • SPT:1〜3ヶ月おき

費用(保険診療)

歯周検査・スケーリング・SRP・歯周外科・SPTなどは状態に応じて保険診療で対応可能です。
費用は保険点数に基づき決定します。

主なリスク・副作用

  • 治療後にしみる症状が出ることがあります
  • 一時的に歯ぐきが下がって見えることがあります
  • 外科治療後に腫れや痛みが出ることがあります
  • 症状改善には個人差があります

注意事項

  • 歯周病治療は継続が非常に重要です
  • 毎日のセルフケアで治療効果が大きく変わります
  • 全身疾患や生活習慣が影響を与えることがあります

審美歯科

審美歯科とは

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審美歯科は、歯の形や色、歯ぐきの状態を整えることで、見た目と機能の両立を図る治療です。
噛み合わせや周囲の歯との調和を考慮し、長く安定して使用できる状態を目指します。
銀歯を白い材料に変更したい場合や、前歯の形・色の改善をご希望の方に適した治療方法です。

審美治療の主な施術方法

セラミック治療(クラウン・インレー)

■ 治療内容

セラミックやジルコニアなどの白い材料を使用し、歯の形や強度を回復させる治療です。金属を使用しないため、自然な色調を再現しやすく、金属アレルギーの心配もありません。

■ 治療期間・回数

2〜10回の来院(約2〜12週間)

■ 治療の流れ

  1. 診査診断
  2. 歯の形態修正(支台歯形成)
  3. 型取り
  4. 仮歯の装着
  5. セラミックの装着と調整

■ 費用(税込)

ジルコニアオールセラミッククラウン 143,000円
メタルセラミッククラウン 165,000円
フルジルコニアクラウン 99,000円
セラミックインレー 66,000円
ジルコニアインレー 77,000円
支台築造(ファイバーポストコア) 11,000円(クラウン装着に必要な場合があります)

■ リスク・副作用

  • 強い力が加わると破折することがあります
  • 装着後、噛み合わせの調整が必要となる場合があります
  • 術後にしみる症状が生じることがあります
  • 二次的なむし歯が起こる可能性があります
  • 神経に近い歯では、根管治療が必要になることがあります

ポーセレンラミネートベニア

■ 治療内容

前歯の表面を薄く削り、薄いセラミックシェルを貼り付けて色や形態を整える方法です。
ホワイトニングで改善が難しい変色や、形態修正に適しています。

■ 治療期間・回数

2〜10回の来院(2〜12週間)

■ 治療の流れ

  1. 診査診断
  2. 表面のわずかな削合
  3. 型取り
  4. ラミネートベニアの装着

■ 費用(税込)

1歯 110,000円

■ リスク・副作用

  • 削った部分は元に戻せません
  • 破折・脱離の可能性があります
  • 噛み合わせにより適応とならない場合があります

ガムピーリング(歯ぐきの色素除去)

■ 治療内容

歯ぐきに沈着したメラニン色素を、レーザー等で除去し、明るい色調に改善する治療です。

■ 治療期間・回数

1回(状態により複数回必要な場合あり)

■ 治療の流れ

  1. 診査
  2. 歯ぐき表面の処置
  3. 経過観察

■ 費用(税込)

上下顎 33,000円

■ リスク・副作用

  • 一時的にヒリヒリすることがあります
  • 術後に白く膜状になることがありますが、数日で改善します
  • 食生活・喫煙習慣や体質により再発する場合があります

このような方に適しています

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  • 銀歯を白くしたい方
  • 前歯の形・色を整えたい方
  • すき間や欠けを整えたい方
  • 矯正後の最終仕上げを整えたい方
  • 歯ぐきの色素沈着が気になる方

※適応かどうかは診査の上で判断します

注意事項

  • すべて自由診療(保険適用外)です
  • 効果には個人差があります
  • 噛み合わせや歯の状態により治療方法が限定されることがあります

ホワイトニング

ホワイトニングとは

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ホワイトニングは、薬剤に含まれる成分が歯の内部の色素を分解し、歯を明るく見せる方法です。歯を削らずに行えるため、天然の歯の状態を保ちながら色調の改善を図ることができます。

当院では、患者様のご希望や生活スタイルに合わせて、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」の2種類をご用意しています。いずれの治療にも、世界中で使用されているオパールエッセンス社の製品を使用しています。

オフィスホワイトニング

治療内容

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歯科医院内で専門の機器を使用し、高濃度のホワイトニング材を歯の表面に塗布し、光を当てて歯を白くする方法です。短期間で効果を実感しやすいのが特徴です。

  • 使用薬剤
    高濃度過酸化水素水を含むホワイトニング材を使用します。

治療の流れ

  • 1. 口腔内の確認・色調写真記録
  • 2. 歯面清掃
  • 3. 歯肉保護(歯肉ダム)
  • 4. 薬剤塗布(15分間)
  • 5. 薬剤除去・洗浄
  • 6. 4~5繰り返し(1回の来院で15分×2セット)
  • 7. 最終的な色調の確認(口腔内写真)

標準的な費用(税込)

2回 33,000円

標準的な治療期間・回数

  • 通常、2回の来院で集中的に白さを目指します。
  • 1回の処置時間は約60分です。
  • 白さの定着には、数回に分けて処置を行うことが推奨される場合があります。

主要なリスク・副作用

  • 知覚過敏
    処置中や処置後に一時的に歯がしみることがあります。通常は数時間から数日で治まります。
  • 歯肉の刺激
    薬剤が歯茎に付着した場合、一時的な炎症や痛みを伴うことがあります。
  • 色の後戻り
    時間の経過とともに歯の色が後戻りすることがあります。
  • 仕上がりの差異
    詰め物や被せ物(レジンやセラミック)の色は変化しません。

ホームホワイトニング

治療内容

歯科医師の指導のもと、ご自宅で専用のマウスピースと低濃度の薬剤を使用して、時間をかけて歯を白くする方法です。時間をかけてゆっくりと浸透させるため、白さが長持ちしやすいのが特徴です。

  • 使用薬剤
    オパールエッセンス社の低濃度ホワイトニング材を使用します。
  • 内容
    専用のマウスピース(カスタムトレー)の作製と薬剤が含まれます。

標準的な費用(税込)

  • 33,000円

標準的な治療期間・回数

  • 期間:通常、2週間程度毎日継続して行います。
  • 回数:1日あたり約2時間を目安に装着します。
  • 白さの目標達成後も、メンテナンスとして継続使用することが可能です。

主要なリスク・副作用

  • 知覚過敏
    装着中に一時的に歯がしみることがあります。使用頻度や量を調整することで緩和できます。
  • 歯肉の刺激
    薬剤がマウスピースからはみ出して歯茎に付着した場合、一時的な刺激を感じることがあります。
  • 色の後戻り
    メンテナンスを行わないと、時間の経過とともに歯の色が後戻りすることがあります。
  • 仕上がりの差異
    詰め物や被せ物(レジンやセラミック)の色は変化しません。

ホワイトスポットの治療 ― 白い斑点も、なめらかな美しさへ

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歯の表面にあらわれる白い斑点(ホワイトスポット)が気になったことはありませんか?
これは、初期むし歯やエナメル質形成不全、矯正治療後の後遺症などが原因で起こることが多く、見た目の印象を大きく左右することもあります。

ごこちデンタルクリニックでは、このようなホワイトスポットに対して「アイコン治療(Icon®)」という新しい方法を採用しています。

ICON(アイコン)とは

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ICON(アイコン)は、歯を削らずに行う“浸潤型治療”のひとつで、
初期むし歯(エナメル質内の脱灰)やホワイトスポット(歯の表面の斑模様)に対して使用される治療法です。
もともとはカリエスリスクの高い若年者の初期う蝕管理を目的に開発された治療で、
歯の表面の微細な欠陥部分へ低粘度レジンを浸透させて硬化させます。
歯を削らないため、歯質の保存を最優先する場合に選択されることがあります。

ICONの適応

次のような状態に対して使用されることがあります。

  • 初期むし歯(エナメル質内の脱灰)
  • ホワイトスポット(矯正後などにみられる白斑)
  • 初期の変色や石灰化不全による白濁
  • う蝕進行抑制を目的とした初期病変の管理

※状態により適応とならないことがあります(診査・診断が必要です)。

ICON治療の流れ

  • 1. 診査・診断
    視診・口腔内写真・必要に応じてレントゲン撮影を行い、適応を判断します。
  • 2. 歯面処理
    薬剤を用いて、浸潤が可能な環境を整えます。
  • 3. ICONレジンの浸潤
    低粘度レジンを歯面に浸透させます。
  • 4. 光照射による硬化
    内部に浸透したレジンを硬化させます。
  • 5. 仕上げ(研磨など)
    歯面を整えて終了します。

治療は1回で完了することが多い方法です。

治療期間・回数

  • 治療回数:1回(1時間程度)
  • 状態により複数回の処置が必要となることがあります。

費用(税込)

ICON治療(1回) 55,000円

※症状や範囲により、適応外・追加処置が必要になる場合があります。

主なリスク・副作用

  • 効果には個人差があります
  • 白斑・変色が残る場合があります
  • 再発や後戻りが起こることがあります
  • 深いむし歯や象牙質に及ぶ病変には適応できないことがあります
  • 薬剤による一時的な刺激感が出る場合があります

注意事項

  • ICON治療は自由診療(保険適用外)です
  • 状態によっては他の治療法が必要となる場合があります
  • 初期むし歯など病変の進行状況により適応は異なります
  • 治療結果・経過には個人差があります

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは

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歯を削る量を必要最小限に抑え、レジン系材料(コンポジットレジン)を歯に直接積層して形態・色調を整える治療方法です。
むし歯や欠けた部分の修復、すきっ歯(空隙)の改善などに用いられる治療方法で、口腔内で直接仕上げを行います。

適応となる主なケース

  • 小〜中程度のむし歯
  • 前歯の欠け
  • 前歯の形態修正・色調改善
  • 歯と歯の隙間(空隙)の改善
  • 摩耗・歯頸部の欠損の修復

※歯の状態・部位・噛み合わせにより適応が異なるため、診査の上で判断します。

使用する材料

歯の色調に合わせたナノフィラー配合のレジン材料を、複数のシェード(色)から選択し、症例に応じて組み合わせて使用します。

治療の流れ

1. 診査・診断

問診、視診、必要に応じてX線撮影を行い、適応範囲を判断します。

2. カリエス除去・形態形成

むし歯や旧充填物を除去し、レジンが適切に接着できるよう形態を整えます。

3. 接着処理

歯面に前処理(酸処理・プライミング・ボンディング)を行い、レジンを接着できる環境を整えます。

4. レジン築盛(積層)

ナノフィラー系レジンを数層に分けて積層し、形態を整えて光重合します。

5. 研磨・形態調整

専用の研磨器具で最終研磨を行い、周囲の歯と馴染むように仕上げます。

6. 咬合確認

噛み合わせを確認し、必要に応じて調整します。

治療時間(目安)

  • 前歯:60〜90分/1歯
  • 臼歯:45〜60分/1歯

症例の大きさ・範囲により変動します。

治療期間・回数

1歯あたり1回の来院で完了することが多い治療です。
広範囲の修復や複数歯の治療の場合、複数回かかる場合があります。

費用(税込)

前歯部ダイレクトボンディング 55,000円(税込)/1歯
大臼歯部ダイレクトボンディング 33,000円〜55,000円(税込)/1歯
(欠損の範囲・形態により変動します)
歯髄に近接している場合の覆髄処置(MTA使用) 55,000円(税込)
むし歯が深い場合や、神経が露出する可能性が高い場合に、神経保護を目的として使用します。

※初診料・再診料・資料採得料は別途必要となる場合があります。

主なリスク・副作用

  • 咬合力や衝撃によりレジンが欠ける・外れることがあります
  • 経年的に摩耗・変色が生じることがあります
  • むし歯が深い場合、術後に痛みが出て神経治療(根管治療)が必要になる場合があります
  • 材料の特性上、広範囲の欠損や噛み合わせが強い場合には適応外となることがあります
  • 経過には個人差があります

注意事項

  • ダイレクトボンディングは自由診療(保険適用外)です
  • 適応かどうかは診査・診断の上で決定します
  • 術後の状態を維持するため、定期的な検診とメンテナンスを推奨します

インプラント

インプラント治療とは

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インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋入し、その上に人工歯を装着して噛む機能を回復する治療法です。
天然の歯に近い感覚で噛めることが特徴で、ブリッジや入れ歯と並ぶ欠損補綴(歯を失った時の治療選択肢)のひとつです。

使用しているインプラントシステム(カムログ社製)

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当院では、ドイツのCamlog(カムログ)社製インプラントシステムを使用しています。

<カムログ社とは>

  • ドイツの医療機器メーカーで、欧州を中心に世界的に使用されているインプラントメーカー
  • 製品の品質管理・設計精度に定評があり、豊富な臨床データが蓄積されている
  • コニカル(円錐)接続によるインプラント—アバットメント連結の高い安定性が特徴

※上記は一般的な企業情報であり、効果・成功を保証するものではありません。

インプラント治療のメリット

  • 他の歯を削らずに欠損部を補える
  • 顎の骨に力が伝わるため、骨が吸収しにくいと言われている
  • 取り外しが不要で、固定式の人工歯として使用できる
  • 咀嚼機能の回復が期待できる

※効果には個人差があり、すべての方に適応とは限りません。

診査・診断

インプラント治療が適応かどうかを判断するため以下を行います。

  • 問診
  • 口腔内診査
  • X線撮影
  • CT撮影(骨量・骨質・神経や上顎洞との位置関係の確認)
  • 口腔衛生状態の確認
  • 全身疾患・服薬の確認

治療の流れ

1. 一次手術(インプラント埋入)

顎の骨にインプラント体を埋入する処置です。

2. 治癒期間

骨とインプラント体が結合するまで待ちます(数ヶ月〜症例により異なる)。

3. 二次手術

インプラント体に土台(アバットメント)を接続する準備を行います。

4. アバットメント装着

人工歯の支台となるアバットメントを取り付けます。

5. 上部構造(人工歯)作製・装着

形態・咬合を確認しながら人工歯を装着します。

6. メインテナンス(SPT)

長期的に使用するため、定期的な清掃・噛み合わせの確認が必要です。

追加処置(必要な場合)

患者様の骨量・骨形態により、以下の追加処置が必要になる場合があります。

  • リッジプリザベーション(抜歯窩保護)
  • GBR(骨造成)
  • ソケットリフト(上顎洞底挙上術・小規模)
  • サイナスリフト(上顎洞底挙上術・大規模)
  • ガイドサージェリー(手術用ガイド)
  • プロビジョナルレストレーション(仮歯)

治療期間・通院回数(目安)

  • 治療期間:数ヶ月〜症例により異なる
  • 通院回数:診査診断 → 手術 → 経過観察 → 被せ物装着まで複数回

費用(税込)

基本費用

一次手術(インプラント埋入) 250,000円
二次手術 33,000円
アバットメント 33,000円
上部構造(クラウン) 143,000円
プロビジョナルレストレーション 22,000円

追加費用(必要な場合)

ガイドサージェリー 55,000円〜110,000円
リッジプリザベーション 44,000円
GBR(骨造成) 55,000円〜220,000円
ソケットリフト 55,000円〜220,000円
サイナスリフト 110,000円〜220,000円

※必要な処置は診査・診断により判断いたします。

主なリスク・副作用

  • 術後に腫れ・痛み・内出血が出ることがあります
  • 喫煙や全身疾患により治癒に影響が出ることがあります
  • メインテナンス不足により周囲炎(インプラント周囲炎)が起こることがあります
  • 骨の量や状態により治療が適応とならない場合があります
  • 長期的結果には個人差があります

注意事項

  • インプラント治療は自由診療(保険適用外)です
  • 術前に全身状態・持病・服薬を確認する必要があります
  • 術後は定期的なメインテナンスが不可欠です

矯正歯科

矯正治療について

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矯正治療は、歯並びや噛み合わせを整えることで、清掃性の改善、むし歯や歯周病のリスク低減、咀嚼機能の回復などを目的として行う治療です。

当院では、主に

  1. インビザライン(マウスピース型矯正装置)
  2. 部分矯正(ワイヤー矯正)

の2種類をご用意しています。

適応症例や治療内容は、診査・診断の上で決定します。

① インビザライン

インビザラインとは

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透明に近いマウスピース型の矯正装置を用いて歯を段階的に動かす治療方法です。
従来のワイヤー矯正とは異なり、取り外し可能であることが特徴です。

インビザライン・システムは、
アライン・テクノロジー社(米国)が開発した治療法で、専用の3Dシミュレーションソフトを用いて治療計画を作成します。

当院のインビザラインの特徴

● iTero(光学スキャナー)による口腔内スキャン

歯型を粘土で採る必要がなく、光学スキャナーで口腔内を読み取ります。
取得したデータをもとに治療計画(クリンチェック)を作成し、歯の移動のシミュレーションを確認できます。

● 取り外しが可能

ブラッシング・飲食がしやすく、清掃性を保ちやすい装置です。

● 金属を使用しない装置

金属アレルギーの方でも使用できます。

治療の流れ

1.診査・診断(資料採得)

  • 問診
  • 口腔内診査
  • X線撮影
  • iTero スキャン
  • 模型分析

これらの資料をもとに適応かどうかを判断します。

2.治療計画(クリンチェック)の作成・確認

歯の動きを3Dシミュレーションで確認します。

3.マウスピースの製作・装着

治療計画にもとづき複数枚のアライナーを作製します。

4.治療の進行

アライナーを一定期間ごとに交換し、段階的に歯を移動させていきます。
来院は1〜2ヶ月に1回が目安です。

5.保定(リテーナー)

歯並びを安定させるため、治療後にリテーナーを使用します。

治療期間・回数の目安

  • 治療期間:約6ヶ月〜36ヶ月
  • 来院回数:1〜2ヶ月ごとに1回

(症例により異なります)

費用(税込)

●インビザライン

診査診断料 33,000円
治療費 990,000円
調整料 3,300円/来院ごと

※保定装置は別途必要な場合があります。
※治療内容により追加の処置が必要となることがあります。

主なリスク・副作用

  • マウスピースの装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かないことがあります
  • 治療期間が延長する場合があります
  • 一時的な歯の痛み・違和感が生じることがあります
  • 装置の紛失・故意や事故による破損に関しては保証対象外になります
  • むし歯・歯周病のリスクが上がる場合があり、口腔ケアが重要になります
  • 個人差により予定通りの結果が得られない場合があります

② 部分矯正(ワイヤー矯正)

部分矯正とは

歯並び全体ではなく、一部の歯の位置を改善する治療方法です。
前歯のわずかな傾きや、歯のねじれなど、気になる部分のみを整えたい場合に適応となることがあります。

※症例によっては全体矯正が必要となるため、診査の上で判断します。

治療の流れ

1.診査・診断(資料採得)

  • 問診
  • 口腔内診査
  • X線
  • 写真撮影
  • 模型分析

→ 適応範囲を判断します。

2.ブラケット装着

必要な歯にのみブラケット(矯正装置)を装着します。

3.ワイヤー調整

ワイヤーの調整を行い、段階的に歯を動かします。

4.経過観察

定期的な通院で進行を確認し、必要に応じて調整します。

5.保定(リテーナー)

治療後は保定装置を使用し、後戻りを防止します。

治療期間・回数の目安

  • 治療期間:数ヶ月〜12ヶ月程度
  • 来院回数:約2週間ごとに1回

(症例により異なります)

費用(税込)

●部分矯正

診査診断料 33,000円
ブラケット装着 185,000円
調整料 3,300円/来院ごと

※保定装置は別途必要となることがあります。

主なリスク・副作用

  • 装置による口内炎・違和感
  • 歯の動きによる痛み
  • 清掃不良によるむし歯・歯周病のリスク増加
  • 歯根吸収が起こる可能性
  • 後戻りが起こることがあり、保定が必要
  • 個人差により治療期間や仕上がりが異なる

注意事項

  • 矯正治療は自由診療(保険適用外)です
  • 治療期間・結果には個人差があります
  • 適応の可否は診査・診断の上で決定します
  • 装置の仕様や治療内容により追加費用が発生することがあります

親知らず

親知らずの抜歯・自家歯牙移植

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“抜くべきかどうか”も含めて、ていねいに診断します。

親知らずの抜歯

親知らずは、必ずしも抜かなければいけないものではありません。
ただし、生え方や位置によっては、以下のようなトラブルを引き起こすことがあります。

抜歯の適応となるケース

  • 横向き・斜めに生えており、隣の歯を圧迫している
  • 歯ぐきの奥に半分埋まっており、炎症や腫れを繰り返している
  • むし歯や歯周病になっていて、清掃が困難
  • 矯正治療やインプラント治療の妨げになる位置にある
  • 将来的に移植に使う予定がない、または根の形成が不十分

抜歯の前の診断・準備

  • CT・パノラマレントゲン撮影により、神経や血管との位置関係を確認
  • 必要に応じて、腫れやリスクを最小限に抑えるための処置や投薬も行います
  • 当院ではできるだけ腫れや痛みを抑えた、安全な抜歯を心がけています

抜歯に伴うリスク

  • 術後の腫れ・痛み・内出血
  • 神経に近い場合、一時的なしびれを生じることがある
  • 抜歯部位の感染やドライソケット(まれ)

CT撮影について

親知らずの抜歯の際にはパノラマレントゲンを撮影します。
下歯槽神経(下顎を通る太い神経)に近接するようであれば、CT(3Dレントゲン)を撮影することがあります。
親知らずと神経の距離を計測することで抜歯のリスクを軽減します。

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パノラマレントゲン

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CT(3Dレントゲン)

ご心配な点は事前にしっかりとご説明いたします。
「抜く必要があるのか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

自家歯牙移植とは

ご自身の親知らずなど、機能していない歯を別の部位へ移し、欠損部の機能回復を図る治療方法です。
インプラントやブリッジの代替として、ご自身の歯を使用できる点が特徴です。

移植した歯が生着することで、天然歯と同様の感覚で噛むことができる場合があります。

※骨の状態・ドナー歯の形態・根の完成度など、さまざまな条件を満たす場合にのみ適応となる治療です。

適応となる主なケース

  • 親知らずが機能しておらず、移植に適した形態をしている
  • 抜歯が必要な歯がある(根尖性歯周炎・破折など)
  • 移植先に十分な骨量がある
  • 年齢的に骨の治癒力が保たれている(概ね40歳以下)

※診査のうえで適応可否を判断します。

治療の流れ

1.診査・診断

  • レントゲン・CT撮影によりドナー歯の形態、根の状態、移植先の骨量を評価します。
  • 歯周状態・噛み合わせも確認し、移植の成功可能性を判断します。

2.抜歯と受容側の形成

移植先の歯を抜歯し、ドナー歯が収まるように受容側(ソケット)を調整します。

3.ドナー歯の移植

親知らずなどのドナー歯を慎重に抜歯し、受容側に移植します。
歯が安定するように固定する処置を行います。

4.根管治療(ほとんどの症例で必要)

移植歯の神経は通常機能しないため、
移植後に根管治療(神経の治療)が必要となるケースが大半です。
(治療開始時期は診査により決定されます)

5.補綴治療(被せ物の装着)

根管治療後、歯の強度を確保するため、
最終的に被せ物(クラウン)による補綴治療が必要となります。

6.経過観察

生着の確認・噛み合わせの調整などを定期的に行います。

治療期間の目安

  • 移植手術:1回(受容側抜歯と同時の場合)
  • 根管治療:2~3回
  • 補綴治療:2~3回
  • 全体の期間:数ヶ月程度(個人差あり)

費用(税込)

自家歯牙移植術 110,000円
根管治療(自由診療) 症例に応じて必要となる場合があります。
(※ほとんどの症例で必要になります)
補綴治療(クラウン) 材料・形態により異なります。

トータル費用の目安(自由診療)

自家歯牙移植は、移植手術のみでは治療が完結しません。

自家歯牙移植術 110,000円
根管治療 別途必要(自由診療)
補綴治療 別途必要(自由診療)

これらを合わせて、
★総額は概ね 25万円程度となります。
(症例・補綴物・根の形態により変動します)

主なリスク・副作用

  • ドナー歯の形態・根の状態により適応にならない場合があります
  • 生着しない場合があり、抜歯が必要となることがあります
  • 移植後に痛み・腫れ・動揺が生じることがあります
  • 歯根吸収・癒着が起こる場合があります
  • 噛み合わせの関係で補綴治療が必要になることがあります
  • 経過には個人差があります

注意事項

  • 自家歯牙移植は自由診療(保険適用外)です
  • 移植後の治療計画(根管治療・補綴治療)は歯の状態によって変わります
  • 生着の可否は骨の状態・年齢・ドナー歯の形態などに影響されます

“抜くだけ”ではなく、“活かす選択肢”もある――

そうした可能性まで含めて、私たちはご提案いたします。
まずは、お口の状態を見せていただき、今ある歯にとってベストな選択を一緒に考えましょう。

定期検診・メインテナンス

“治す”から、“守る”へ。歯の健康は予防がすべての基本です。

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むし歯や歯周病は、気づかないうちに進行することの多い病気です。
「痛くなったら歯医者に行く」ではなく、定期的にチェックとクリーニングを行うことで、大切な歯を守ることができます。

当院では、治療を終えたあとの“予防のための通院”=メインテナンスをとても大切にしています。

定期検診・メインテナンスで行うこと

  • むし歯・歯周病のチェック(レントゲン・歯周ポケット測定など)
  • 歯石の除去(スケーリング)・バイオフィルム除去(PMTC)
  • ブラッシング指導・生活習慣のアドバイス
  • 必要に応じて、初期むし歯の経過観察やフッ素塗布なども行います

担当歯科衛生士による、安心のサポート体制

当院では、国家資格を持つ歯科衛生士が担当制でサポートいたします。
お一人おひとりのお口の状態・セルフケアの傾向を把握したうえで、その方に合ったメインテナンス内容・頻度をご提案しています。

広島市の公的健診にも対応しています

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当院では、広島市が実施する下記の公的健診にも対応しています。

  • 妊婦歯科健診
    妊娠中はホルモンバランスの変化などにより、歯ぐきの腫れ・出血・むし歯の進行が起こりやすくなります。
    赤ちゃんのためにも、お母さん自身の健康のためにも、妊娠中の口腔ケアはとても大切です。
  • 節目歯科健診(対象:30歳・35歳・40歳・45歳・50歳・55歳・60歳・65歳・70歳の方)
    年齢に応じた歯と歯ぐきの健康状態のチェックを行い、将来のトラブルを早期に防ぐことを目的とした健診です。

「いきなり治療されるのが不安」という方も、まずは健診だけでも、お気軽にご予約ください。

このような方こそ、ぜひご相談ください

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  • 治療は終わったけど、今後どうすればいいか分からない
  • 毎日歯みがきしてるのに、すぐむし歯になる
  • 歯石がつきやすくて気になっている
  • いつまでも自分の歯で食べたい、話したいと思っている

“何も症状がないからこそ、行く場所”――それが、予防のための歯科です。
気軽な定期チェックからで構いません。
あなたのお口の健康を、一緒に守っていきましょう。

訪問歯科(ご自宅・施設への訪問対応)

通院が難しい方にも、安心して歯科医療を届けたい。

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ご高齢の方や、病気・障がいなどで通院が困難な方に対して、歯科医師・歯科衛生士がご自宅や施設にお伺いして診療を行うサービスです。
当院では、地域に根ざした歯科医院として、“その方らしく食べられる・話せる・笑える”ためのサポートを大切にしています。

対象となる方

  • ご自宅や施設などで療養中の方
  • ご高齢・認知症・障がいなどにより通院が困難な方
  • ご家族や介護スタッフのサポートが必要な方

※原則として「要介護認定」や「通院困難」の診断があれば対象になります。

訪問でできる主な診療内容

  • むし歯・歯周病の治療
  • 入れ歯の作製・修理・調整
  • 抜歯などの基本的な外科処置
  • 口腔ケア・口腔リハビリ(誤嚥性肺炎の予防)
  • 嚥下(えんげ)機能評価・ケアの指導
  • 定期的なメインテナンス

訪問可能な地域(目安)

広島市中区・南区・東区・西区・安佐南区の一部
※医院から半径16km圏内が基本となりますが、 状況により個別にご相談可能です。

費用について(保険適用)

  • 医療保険・介護保険の両方が適用されます
  • 一般的な外来診療と同様の負担割合で受診いただけます(1〜3割負担)
  • 交通費や出張費などは一切かかりません

ケアマネジャー・地域包括支援センターとの連携

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  • 各施設のケアマネジャー様との連絡体制を整えており、 ケアプランに沿った医療提供が可能です
  • 医療・介護関係者の方との情報共有、文書対応も行っております
  • 書類作成(訪問診療計画書・報告書)も適宜対応いたします

ご家族・施設スタッフの皆さまへ

  • 初回のご相談やお口のチェックだけでもOKです
  • お口の中の状態や、食事・飲み込みの不安などもお気軽にご相談ください
  • 訪問日時・頻度なども柔軟に調整いたします

通院できないからといって、治療やケアをあきらめなくていい

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私たちは、そんな安心を地域に届けたいと考えています。ご本人だけでなく、ご家族や支援者の方のお力にもなれたら幸いです。
まずはお電話やメールで、お気軽にお問い合わせください

顎関節症

顎関節症・歯ぎしり・くいしばりの治療

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“なんとなく顎が痛い・口が開きにくい”を放置していませんか?

顎関節症は、顎の関節や筋肉に不調が起こる病気で、日常的なストレスやかみ合わせ、歯ぎしり・くいしばりなどが原因となることが多くあります。

症状や原因はさまざまで、「なんとなく不調」で見過ごされやすいのも特徴です。

よくある症状

  • 顎が痛い、だるい
  • 口が開けにくい、開けると音が鳴る(クリック音)
  • 食事中に疲れる、顎がカクカクする
  • 朝起きたとき、歯やこめかみが痛い・重たい感じがする
  • 歯が欠けたり、詰め物が外れやすい

スプリント療法(顎関節症・歯ぎしり対策)

夜間装着用の「マウスピース」で、顎や歯にかかる負担を軽減。
スプリント療法は、就寝時に透明なマウスピース(顎関節症治療用スプリントもしくはナイトガード)を装着し、顎関節や筋肉の緊張を緩和する治療です。

対象となる症状・状態

  • 顎関節症
  • 歯ぎしり・くいしばり
  • 歯のすり減り・破折・知覚過敏
  • 寝起きに顎が疲れる・だるいと感じる方

治療内容・特徴

  • 症状に合わせて歯列にフィットする専用マウスピース(保険適用)を製作
  • 主に夜間に装着していただき、筋肉の緊張・関節への負担を緩和
  • 材質や形状は、症状や歯列に合わせて調整

咬筋ボツリヌス療法(イノトックス)

くいしばりや食いしばりに対して、筋肉の力を緩める治療です。

ボツリヌス療法(ボトックス治療)は、過剰に発達した咬筋(かむ筋肉)に薬剤を注射して、筋肉の緊張を緩める治療法です。
当院では、純正型ボツリヌストキシン製剤「イノトックス(韓国製)」を使用しています。

対象となる方

  • 歯ぎしり・くいしばりが強く、ナイトガードだけでは改善しない
  • 食いしばりで歯が割れた・詰め物が取れる
  • 咬筋が発達しすぎて顔のエラ張りが気になる

治療の内容と流れ

  • 両側の咬筋に左右均等に注射(数分で完了)
  • 5~10日で効果が現れ、約3〜6ヶ月間持続
  • 徐々に筋肉の緊張が緩和され、症状の軽減やエラの引き締まりが見られる場合も

治療費(税込)

咬筋ボツリヌス療法(イノトックス) 33,000円(自由診療)

メリット

  • マウスピースを毎晩使うのが難しい方にも有効
  • 顎関節症の補助治療として、筋肉由来の痛みを軽減
  • 美容的なエラ張りの改善も副次的に期待される

リスク・副作用

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  • 注射部位の腫れ・内出血(数日で消退)
  • ごくまれに咬む力が弱く感じることがある
  • 妊娠中・授乳中・神経疾患のある方は使用不可

顎の違和感、歯ぎしり、顔のこわばり――

「仕方ない」と思っていたその症状に、治療法があるかもしれません。

まずはご相談だけでも、お気軽にどうぞ。