破折歯に対して、セラミッククラウンを用いて審美的改善を行った症例

審美(セラミック)治療2024.05.27

 

(10代・男性)

■ 主訴

前歯を打撲し、「歯が欠けた」とのことで来院されました。

■ 診査・診断

上顎前歯に歯冠破折を認め、歯の内部(歯髄)まで達している状態でした。
破折の状態により、歯髄の保存が困難な場合は根管治療が必要となります。

本症例では、症状と破折状況から 根管治療が適応 と判断しました。


■ 治療内容

① 根管治療

細菌感染した歯髄を取り除き、根の内部を清掃・消毒した後、薬剤を詰めて封鎖しました。

② 矯正的挺出(エクストルージョン)

破折ラインが歯ぐきの中にあったため、クラウンを適切に装着するために、
歯をわずかに引き上げる矯正的挺出処置を行いました。
(歯の保存を図る目的で行う補助的処置です)

③ 補綴治療(セラミッククラウン)

挺出後、形態を整え、ジルコニアセラミッククラウンにて歯の形態と機能を回復しました。


■ 治療期間

約 6 ヵ月
(根管治療 → 挺出 → 経過観察 → 最終補綴)


■ 費用(自由診療)

  • ジルコニアセラミッククラウン:143,000円(税込)/1歯

  • 矯正的挺出(エクストルージョン):33,000円(税込)/1歯

※初診料・再診料・必要な検査費は別途かかる場合があります。
※破折の状態によっては、クラウン以外の補綴方法を提案することがあります。


■ 主なリスク・副作用

  • 根管治療後に痛みや違和感が生じる場合があります

  • 破折状況によっては歯の保存が困難なケースもあります

  • 矯正的挺出後は適切な保定が必要です

  • セラミッククラウンは衝撃により欠けたり割れる可能性があります

  • 経過には個人差があります


■ 注意事項

  • 矯正的挺出が必要かどうかは破折線の位置によって異なります

  • インプラントやブリッジなど、状態によっては他の治療方法が必要になる場合があります

  • 自由診療(保険適用外)です


■ 最後に

外傷による破折は早期の診査と適切な処置が重要です。
前歯の破折・欠け・変色などでお困りの方は、一度ご相談ください。