神経を残して歯を守る治療 ~できるだけ削らず、銀歯にしない選択~
ダイレクトボンディングマイクロスコープ2025.05.13
(20代・女性)
「左上の奥歯がしみる」と来院された20代女性の患者さま。
他院では「神経を取って銀歯にしましょう」と言われたそうですが、
できることなら「神経を残して歯を守りたい」とのご希望でご相談に来られました。
左上の奥歯(5番・6番)に歯髄(神経)に近い隣接面のむし歯が見つかりました。
目で見えにくいむし歯を、近赤外線画像(NIRI)で可視化し、より正確な診断を行いました。
マイクロスコープ+レーザーによる精密なむし歯除去
拡大視野で慎重にカリエスを除去し、エルビウムヤグレーザーも併用しました。
神経が露出した部分にMTAセメントで覆罩(ふくとう)
点状に露出した神経部分(左上6番)には、MTAセメントを用いて神経の保護処置を行いました。
神経を残したまま、歯を削る量も最小限に抑え、見た目も自然に仕上がりました。
【治療内容】
・左上5・6番のむし歯除去(マイクロスコープ・レーザー使用)
・MTAセメントによる直接覆髄(神経の保護)
・コンポジットレジンによるダイレクトボンディング修復
【治療時間】
約1時間30分(1回の処置で完了)
【費用(自由診療)】
・MTAセメント覆罩処置:55,000円(税込)
・ダイレクトボンディング修復:55,000円(税込)
→ 合計 110,000円(税込)
【この治療のメリット】
✅ 歯の神経(歯髄)を残せる可能性がある
✅ 銀歯ではなく、白く自然な見た目に仕上がる
✅ 歯を削る量を最小限に抑えることができる
✅ 1回の処置で完了するケースも多い
【注意点・デメリット】
⚠ 症例によっては神経の炎症が残り、後に根管治療が必要になることもあります
⚠ 保険適用外の自由診療となります
⚠ 術後は定期的な経過観察が大切です
「銀歯にしたくない」「できるだけ自分の歯を残したい」
そんな方には、精密で低侵襲な治療という選択肢があります。
ご自身に合った治療方法を一緒に考えたい方は、どうぞお気軽にご相談ください☺
広島市中区の歯科医院 ごこちデンタルクリニック