奥歯の深いむし歯の歯を抜歯した症例(大臼歯部インプラント治療)

インプラント審美(セラミック)治療2026.07.21

今回は、左下奥歯の歯ぐきに腫れが認められた患者さまの症例をご紹介します。

口腔内およびレントゲン検査を行ったところ、金属製の被せ物が装着されていた奥歯の周囲に炎症所見が認められました。

被せ物を取り外して歯の状態を詳しく確認した結果、歯を保存することが難しい状態であったため、患者さまと相談のうえ抜歯を行い、インプラントによって欠損部を補う治療方針としました。

抜歯・歯槽堤温存術

抜歯後は、顎の骨の形態変化をできるだけ抑えることを目的として、骨補填材を使用した**歯槽堤温存術(リッジプリザベーション)**を行いました。

その後、組織が治癒するまで一定期間待機しました。

インプラント埋入手術

治癒後に、左下の欠損部へインプラントを埋入しました。

インプラントと顎の骨が安定するための治癒期間を設け、状態を確認しながら最終的な被せ物の製作へ進みました。頬側の角化歯肉幅(硬い歯茎)も少なかったため、2次手術時に遊離歯肉移植術を追加で行っています。(歯みがきをしやすくして、長期にインプラントを安定させるため)

治療後

欠損部にはインプラントの上部構造を装着しました。

また、隣接する奥歯の金属製の被せ物は、ジルコニアクラウンへ交換しています。

治療後も、インプラントおよび残っている歯を維持するため、定期的なメインテナンスを行っています。

本症例の治療内容

項目 内容
治療部位 左下臼歯部
治療内容 抜歯、歯槽堤温存術、インプラント埋入手術、インプラント上部構造の装着、隣接歯へのジルコニアクラウン装着
治療期間 約8カ月
通院回数 約20回
インプラント治療費 約500,000円
ジルコニアクラウン 99,000円
費用合計 約60万円
保険適用 公的医療保険が適用されない自由診療

※費用は本症例における治療費です。治療部位、骨や歯ぐきの状態、必要となる処置によって治療内容・期間・費用は異なります。

主なリスク・副作用

インプラント手術後には、疼痛、腫れ、出血、内出血、感染、創部の離開などが生じる場合があります。

下顎のインプラント手術では、神経に近接する場合があり、一時的または永続的な知覚異常やしびれが生じる可能性があります。

インプラントが顎の骨と十分に結合しない場合や、インプラント周囲炎、周囲骨の吸収などにより、追加処置やインプラントの撤去が必要になることがあります。

歯槽堤温存術では、骨補填材の露出・流出、感染、創部の治癒不全が生じる場合があります。また、処置を行っても予定した骨量が得られず、追加の骨造成が必要になることがあります。

治療後には、上部構造の脱離・破折、スクリューの緩み・破折などが生じる可能性があります。

ジルコニアクラウンについても、脱離・破折、対合歯の摩耗、支台歯のむし歯や歯周病、歯根破折などが生じる場合があります。

インプラントを長期的に維持するためには、毎日のセルフケアと定期的なメインテナンスが必要です。

※治療結果や治療期間には個人差があります。
※患者さまの同意を得たうえで、個人が特定されないよう配慮して掲載しています。

インプラント治療をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
広島市中区の歯科医院 ごこちデンタルクリニック